君との関係はXmas!?【許婚番外編】
いくらあたしに対する聖の扱いが適当だったとしても、
あたしが柚野さんを好きになるなんて、絶対あり得ないから。
……聖以外の人、好きになるなんてあり得ないから。
強い思いを込めて言葉にしたのに、
「そうじゃない」
「え?」
聖は否定し、シャワーへ向かう足を止めてこっちを見直す。
「いや……いい。ドレスは自分で好きなのを選べよ?」
「……うん……?」
聖の言葉がよく理解できず、とりあえず頷いた。
頷いたあたしを見て聖は「よし」と言って小さく笑うと、浴室へ入って行った。