君との関係はXmas!?【許婚番外編】
どうしよう。
こんなこと言って困らせたかったわけじゃないのに。
「あ、ごめ……」
取り繕おうとしたけど、
「でもまぁ、俺と爽のセンスの違いがわかって良かっただろ」
なんて不敵に笑って見せるから
「……柚野さんもセンス良かったけどね」
意地悪を言い返した。
「いいんだよ。例え爽がセンス良くても、明に似合う服を選んでも。
俺が選んだものが一番明に似合うって決まってるんだ」
「……決まってるの?」
「あぁ、俺と明の間で」
二人だけの決まり。
小さいけど、とても深い決まり。
クスクスと二人で笑い合いながらパーティへ向かった。