恋チョコ

～第一章～

第一章～出会い～



「もう恋なんてしない」
そう思っていたあたしがまさかもう一度恋をするなんて思いもしなかった。


「きゃっ。」

ドスッ！

「いたた・・・・、あっごめんなさいっ！」

私は落ちたプリントを急いでかき集めた。

「あっ、俺こそごめんっ！名前は？」

「川野愛夢」
あ、この人3組のイケメンで成績優秀、運動神経バツグンって有名な内田って人だ・・・・。

私が見た内田くんは顔立ちが綺麗でたくましい男の子だった。
カッコイイ。なんて綺麗な人だろうか。

こんなに綺麗ならモデルにでもなればいいのに。

「俺は内田和也、ごめん。そろそろ図書委員だから俺行くな。んじゃ。」

「あ、うん。」





――教室――
「あ～いむっ！さっき廊下で3組の超イケメンの内田くんと話してたよねっ。」
ニコニコしながら話しかけてくる親友の綾乃。

「うん、まあ・・・・。」

「いいな～！憧れの内田くんと喋れるなんて！内田くんってあんまり女子とはかかわらないタイプだから話しにくいんだよね～・・・・。男子の友達としか喋らないし。でも私完璧すぎる男子ってあんま好きじゃないんだよね。」

「内田くんってそんな人なの？」

内田くんはそういう感じの人じゃなさそうなのに。

「何～？愛夢もしかして内田くんのこと好きになっちゃった～？」

「そっそんなことないよ。恋は私興味無いから・・・・。」

綾乃の前ではそう言ったけど

でも本当は気づかないうちに心の中でちょっぴり

恋の芽生えが生えていた。