I think of you.
#2 初めてのメール
「う~…」
「さっきからなんだよ、姉ちゃん!!うるさくて勉強に集中できねぇだろ!」
「だってぇ…」
携帯の画面を見続けて、早10分。
あたしは、ある1通のメールが送れないでいた。
─────送信メール─────
To tiharu-614@----
Sub 奈央です。
あたしのアドとケー番です。
登録お願いします。
090-○○○ー○○○○
───────────────────
たったこれだけの、絵文字もなにもないメール。
それを何度も読み返しては、送信ボタンを押すべきか迷っている。
帰ってからメールするって約束したのに…
もう2時間はたっている。
「う~…」
「あー、もうっ!!貸せ」
ブチギレた弟の大和(ヤマト)があたしの持っていた携帯を奪う。