I think of you.
「ずいぶん積極的だな」
学校をでてすぐに千晴がボソッといった。
「え?」
「あんなにくっついてくんなよ」
少し怒ったような口調の千晴。
あたしは慌てて謝った。
「ごめんね。千晴がいやな思いしてるって知らなくて… 本当にごめんなさい。もうしません」
そして深く頭を下げると、千晴がポンッとあたしの頭を撫でるように叩いた。
「……別に嫌じゃない。ただ…」
そういったきり、何も話さない千晴。
なんとなくあたしから話しちゃいけない気がして、じっと千晴を見つめていた。
「ごめん、忘れて」
数十秒後、千晴は悲しそうな顔でいった。
「忘れてって… 意味わかんないよ」
「ごめん。そのままの意味だから。今日遊ぶって約束も忘れて…… ほら、もう帰れ」
「え?!千晴、意味わかんないよ。あたしにわかるように説明してよ。なんで一緒にいちゃだめなの?あたしなんかした?」
馬鹿だな、あたし…
こんなことしちゃだめじゃん。