I think of you.


「なんか用?」


「あ、あのね…」




何て言おうか迷っていると、直さんがすっと前に出た。


「久しぶり、千晴」


「え… 直?お前、なんで…」


驚きを隠せない様子の千晴。

直さんはぎゅっと千晴の腕に自分の腕を絡めて話しだした。




「あたしね、一昨日目が覚めたの。でもビックリさせたかったから、千晴には言わないでってお願いしたの」


「あ、そうだったんだ…」


「なんか反応薄くな~い?」


「いや、直がいるとか… 信じらんねぇ」


「あたしもまた千晴にあえて嬉しい。これからもよろしくね♪それと、千晴っていま彼女いる?」


「いるわけねぇじゃん。ずっと… 直が忘れられなかった」




2人の甘々な雰囲気に、ちょっと前のあたしだったらあきれ返っているのに…


今は、苦しくて、つらくて、しょうがない。




ずっと気付いてないフリしてたけど、
もう限界だよ。


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