I think of you.
「いいじゃん、いいじゃん。イケメンしか残ってなかったんだもん」
笑いながら答える由佳。
そういう問題じゃないでしょ…
「あのぉ、2人は何歳なんですか?」
由佳が積極的に2人に質問する。
「俺ら、高2だよ。由佳ちゃんたちは?」
「高1です。先輩さんですね♪」
「高1?見えねーよ。絶対同い年だと思ってた」
「えぇ~、うち超ガキっぽいのに。お世辞は結構です。笑」
「お世辞じゃないよ。俺、正直だし」
この2人、慣れてる…
ふと視線を感じて顔を上げると、未だに一言も発してないもう1人のイケメンくんとバッチリ目があった。
「「……」」
なんとなく目を逸らせなくて、あたしたちは自然と見つめあってた。
そして、イケメンくんが何かを話そうとゆっくり口を開いたとき、
「ちょっとぉ、奈央?」
由佳に肩を叩かれ、我に返った。
「ごめん、なに?」