I think of you.


明るめの茶髪に、シンプルなピアスやネックレス、指輪…


あの爽やかなイメージに確信を持たせてくれる外見だ。




「あの人ね。いいんじゃない?優しそうだし」



「奈央もそう思う?あのひと、神宮迩要(ジングウジカナメ)さんっていうんだって。狙っちゃおうかな~♪」





いいながら化粧直しをしている由佳。


「で、奈央はどうなの?」


「どうって…なにが?」


「やだなぁ。見つめ合ってたじゃん。ぶっちゃけ、あの人のことどう思ってんの?」



周りから見てもバレちゃうくらい見つめ合ってたんだ、あたしたち…




「話したことないからわかんない」


「マジ?あんなに見つめ合ってて話したことないとかウケるし。笑」



そんな由佳を放って、トイレを出ようとしたあたしの腕を由佳が慌ててつかんで引き戻した。



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