I think of you.


「あんたは?」


「橋井奈央。同じ高校で1年です」


「へぇ。妙な偶然もあるもんだな」


「これって偶然に入るんですか?」


「余裕で入るね。で、どこいくの?」


「決まってないです」


「じゃ、そこのファミレスでいいよな」


「はい」





千晴の提案でファミレスに移動し、あたしたちはいろいろな話をした。


家族のこと、

今まで付き合った異性のこと、

今日合コンに参加した理由など。



あたしも千晴も包み隠さず話した。




でも、あたしは周りの視線がものすごく気になった。


大胆な子は「不釣合いだし」などと聞こえるようにしゃべっていた。


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