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「う………!」



寒さで手袋をしている手が震えると同時に、俺は受験票の番号が合格掲示板にあることを確認した。


「受かったぁあ!」


「あたしも!あたしも受かったよ!」


「あ……良かった受かってる」


俺と宇都宮の感激とはだいぶかけ離れ、千鶴はクールに喜んだ。

周りを見れば涙を流しながら合格を喜んでる者もいれば落ちて涙を流す者もいるというのに。


「お前もっと喜べよ千鶴」

「喜んでるよ」

「本当は嬉しくてしょうがないんだよね〜?」


「唯ぃ〜?」

宇都宮が意味深なことを言うが千鶴は宇都宮を睨んだ。


「はいはい、余計なことは言いませんよ。ねえねえ、それより合格祝いに焼き肉行かない?」


「おっ、肉ー」


「いいね。行こう」






西校の入学合格を果たした俺たち3人は宇都宮の提案で焼き肉屋へ行くことにした。
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