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受験
中学も今年で見納めとなる三年目。
一応受験生ということもあり、俺は親に反発することなく第一志望の高校に向けて人並みに勉強をしていた。
中二のサボリ癖が災いしたのか、推薦での入学は困難だと担任から告げられたときは一般入試でやるしかないと思った。
季節は夏になり、学校は夏休みという長い連休に入った。
ある日の午後、俺は町の図書館へ勉強しに外へでた。
家にいると一つ下の妹が、連れてきた友達とお喋りをしていてうるさい上に勉強に集中できない。
外は暑い。
暑い暑い暑い。
歩き出して5分もしないうちに額からは汗が流れ落ちる。
着ていた黒のタンクトップも体から滲み出る汗により背中部分がじっとりと濡れていた。
歩いて10分、ようやく町の図書館に着いた。
図書館の中へ入ると、クーラーが効いていてまるで天国だった。
館内には学生らがチラホラいた。
俺は漢和辞書と英和辞書を手に取り、開いているデスクを探した。