ヒミツの恋愛
「うんっ。心配してくれてありがとねっ!」
アタシは慌てお礼を言った。
心配してくれたから一応、言わなきゃいけないしね...。

「別にお礼なんて言わなくていいよ。」

あれっ、よくみれば先生ほっぺが凄く赤いじゃん。もしかして、掃除してて体調悪くなったのかな?

アタシは、先生のおでこを触った。

「ちょっ、お前何してんだ。」

「えっ、顔が真っ赤だから体調が悪いと思ってつい。なんかゴメン。」

「俺そんな顔してたかあ。」

「凄く真っ赤だったよ。」

「そうだったか、なんかありがとな!」

今、先生が笑ったよ~!入学式も朝の会も笑わなかった先生が笑った!
なんか、意外にかわいいなぁ。

(クスッ)

「何笑ってるんだよ!」

「えっ、あのね先生の笑顔が可愛いなぁ~って思って。」

(カァ\\\)

「いちいち、そうゆう言葉を口に出すな。」
「先生照れちゃってぇ~。」

「うるさ~い!掃除しろおー、じゃないとジュースおごらないぞー。」

えっ、ジュースおごってくれるの、やったぁ~!ジュースだ。ジュース!

「ワーイ!おごってくれるなら頑張って掃除するよぉ~!やったぁ~!」

「そんだけで、掃除やるなんて単純だなっ。お前は。」

「まぁい~のい~の、さぁ早く掃除やろう!掃除、そうじぃ~!」


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