人気者彼氏と声優彼女
輪の中にいた、神田くんと蒼伊くんは皆に挨拶してからこっちに来た。
「お待たせ~帰るか!」
「どっかよろうぜっ」
4人で帰るのは3回目。
まだまだ隣りにいる神田くんに慣れなくて、ドキドキしたまま。
「河合、どこ行きたい?」
「クレープ食べたいな~」
「おっけー」
蒼伊くんとは普通にしゃべれるのに…
ダメだな…。
「紗耶香?来てっ」
千奈ちゃんに呼ばれ、近づく。
「顔赤すぎっ前まで普通だったのに」
だって…抑えてたもん。
「気をつけます…。」
そして皆でクレープを食べた。
「「うまっ」」
「「おぃしい」」
ベンチに座りながらおしゃべりもした。
「河合のうまそうっちょうだい?」
「ぇぇぇええ!!!」
神田くん今なんて…!?
「ダメ?」
「ダメ…じゃないよ?」
だけど、恥ずかし過ぎる。
パクッと神田くんは私のを食べた。
ニコッて笑って満足そうな顔。
「ありがとな?河合も食う?」
そして、自分のを私の目の前に出す。
「ぅ、うん、ありがとう!」
これって間接キスだよね!?
ドキドキする…。