人気者彼氏と声優彼女
「なに?」
たっくんの少し困った顔。
ハッと我にかえった。
なにしてんの!?
私っ!
もうバカ。
なにいえば…。
「えーっと…ま、また2年生でよろしくね。」
「おう。」
「じゃあ…、バイバイ。」
「うん、バイバイ」
私はトイレの中で泣いた。
なんで涙がでるの?
たっくんを思いだすたびに辛くなる。
もうヤダよ…。
しばらくしてトイレからでると瀬戸くんがいた。
「…どうしたの?」
「なかなか戻ってこないから心配で。でも俺男だから入れないじゃん?」
「あははっ確かに!」
「入ってよかった?」
「だめに決まってるし。」
瀬戸くんは冗談をいって笑わせてくれる。
優しい笑顔で。