人気者彼氏と声優彼女
[達也]
弥生と付き合ってても紗耶香を忘れること…できねぇ。
ごめん。
「弥生、今日あえる?」
「あえるよー今から達也んちいこっか?」
「いや、今日は迎えにいくから。」
「…うん。」
電話をきって急いで用意をした。
「よし。」
俺は弥生の家に向かった。
自分の心とちゃんと向き合おう。
「達也ー」
嬉しそうに家からでてきた弥生をみて胸がくるしくなった。
「初めてだよね。迎えにきてくれたの。」
「…そうか?」
「今日はどこいくの?…その…最後のデート。」
最後のデート…?
弥生は気づいてたんだ。
「ごめん。俺紗耶香が忘れられない。今もこれからも。このまま付き合ってたら弥生が傷つく。」