人気者彼氏と声優彼女
「じゃーな。」
「うん。バイバイ。また2年生で。」
手をふって、俺は歩きだした。
終わった。
これでいいんだ。
「…ッ…グス……ッ…ウッ……グス。」
弥生の泣き声。
前を見なきゃ。
あいつも俺も。
2人の関係に愛は成り立たない。
お互いが好きじゃなきゃムリなんだよ。
「たつや…ッ………ッ…ありがと…グス…。」
俺は弥生をみて片手をあげた。
「ありがと!弥生。」
この日。
俺は清々しい気分で家に帰った。