人気者彼氏と声優彼女
「じゃあ始めるよ。」
「「はい。」」
5、6人の声優で今日はアフレコをした。
そろそろ瀬戸くんに本当の思いをいわなきゃ。
「今日は夕陽んとこか?紗耶香の家か?どっち送ればいい?」
「瀬戸くんち…。」
「わかった。」
悠ちゃんは私と瀬戸くんが付き合ってるのを知ってる。
けど、私がたっくんを思ってることも知ってる。
「悠ちゃん、私最後にしてくる。」
「…うん。頑張れよ。」
「ありがとっ」
私は瀬戸くんのマンションの前で車からおりた。
多分瀬戸くん家にいるよね?
今日はゆっくりと階段を上がる。
いつもはエレベーターで5階まで上がる。
気持ちに整理をつける
時間が私には必要だった。