人気者彼氏と声優彼女
元戻り
[紗耶香]
「瀬戸くんっ」
「あっ……」
瀬戸くんは私から目を逸らした。
「ごめんな?この昨日は。」
「ううん。ありがと。私、瀬戸くんのおかげだって思ってる。傷付けちゃって本当にごめんなさい。」
「紗耶香の方が辛かったろ?ごめん」
「…私は、瀬戸くんがわざとしてくれたってわかってるから、大丈夫。ありがとう」
「彼氏、不安がってるよ?」
「あっ本当だっ」
チラチラ私達の方をみてるたっくん。
愛しいな。
「これからも、ご指導よろしくお願いします。今まで通り。」
「紗耶香がいいなら、いいけど。」
「うん☆」
「わかった。もうすぐ始まるから、頑張ろうな。」
私は笑顔で頷いて、たっくんの元へいった。