人気者彼氏と声優彼女


「神田くんっ!!熱あるんでしょ?無理に笑わなくていいよ~、今日は帰ったら?」


「ないっスよ…」

「あるんでしょ!!!」


なんか強気な河合…。


「帰ろ?」


そう可愛い声でいった河合につられ頷いてしまった。



甘い声出されるとヤバい。


この前思ったけど俺その声ヤバいくらい好きかもしんねぇ~…。



家に帰ってから、河合から電話が来た。




電話初めて…。


可愛い声が聞こえて、心臓がバクバクする。



「熱測った?」

「38.7度…」

「そんなに?」

「うん…。」

「無理しちゃダメだからね?」


心配してくれる河合。


「ごめんな?心配かけて…」

「大丈夫だよっそう思うなら無理しないでね?」



河合の優しさが心にしみた…。



「んじゃ切るね?」


いきなり寂しさが込み上げる。


「やなんだけど。切りたくなぃ」


「えっ!?」

「あいてぇな………嘘っ!!じゃな」

「う、うん。」



すぐに電話を切った。


< 20 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop