人気者彼氏と声優彼女
「神田くんは遊びかもしれないけど…。私は本気だから。」
「遊びなんかじゃねーよ…。
確かに前は遊びだった。
でも、なんかお前の声とか笑顔とか見てると元気になれた。
だから遊びとかじゃねぇよ。」
「だって…ッ…女の子達が遊びだって…」
泣き声で話す河合。
女の子…?
「なんか言われた!?
もしなんか、されたら
今度は俺が守る。だから俺の言葉を信じてほしい。」
大好きかって聞かれたら違うと思う。
だけど、他の女達と同じ扱いもできない。
特別なんだ。
それを伝えたくて、河合と話したかった。
「神田くん私のこと好きなの?」
「うん…好き。」
「うわぁ~ん。」
電話の向こうで泣いてる河合。
「ごめんな…不安にさせて。」
多分この1週間、すげぇ不安だったんだと思う。
こうして、俺達は本当の恋人同士になった。