人気者彼氏と声優彼女
[たつや]
まさか、また女に…
紗耶香に裏切られる
なんて思ってなかった…。
紗耶香は大丈夫だって
思ってた自分がいた。
信じた俺が…バカだったんだよな?
「たっくん!まって!!」
「は?」
「お願いだからきいて!!」
なにを…
別れ話?
いやだ…。やっと紗耶香のこと好きになれたのに
「…ごめん」
俺は紗耶香をおいて学校に行った。
自分の席に座っていると、紗耶香が俺の前に来た。
…そっか。席前後だったか…。
「たっくん…。」
ガタッ
そういわれた瞬間立ち上がって皆の輪の中に入った。
「達也ー、昨日のテレビみた!?」
「あ、あぁ。見た見た。」
「達也??なんか今日変じゃない?」
「そうか…?寝不足かもなっ」
俺はそういった女、絵梨亜の頭の上に手を置いた。
つい…紗耶香と同じぐらいの身長だったから。
「あっごめん。」
パッと手を離す。
「ううん。大丈夫っ」