人気者彼氏と声優彼女


その後チャイムがなったからサボるって言って屋上に行った。




今頭ん中ぐちゃぐちゃで
何にも考えたくねぇ。



寝転んで空を見た。



綺麗だな…。


「寝て起きたら、ウソだったことになんねぇよな。」




紗耶香がいった言葉…


『たっくん…。』


あいつ泣き声だったよな…。



声震えてた。



…寝よう。



何も考えないよう眠りについた。


――――――――
―――――


あれからどれだけたったのか。


眠い目を覚ますと横に体育座りをして寝ている紗耶香がいた。



髪の毛の間から見える顔には涙の後。


「ごめん。俺もう傷付きたくねぇんだ。」



そっと頭を撫でてから屋上をでた。



話を聞かない俺が悪いのかもしれない。



けど、本当のことをききたくない。



別れたくねぇんだ。



教室に戻ると蒼伊が
困った顔をしていた。



「ん!?どうした?」


「あ、あぁ…帰り話すわ。」


「おー。」


「達也お帰りっもう12時だよー。」


絵梨亜が話し掛けてきた。
こいつは普通にいい奴だとおもう。

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