人気者彼氏と声優彼女
[紗耶香]
やっと言えた…。
電話くれるなんて思ってなかったから凄く嬉しい。
「もしかして…その男ってマネージャーとか?」
「…うん。ごめんね?言うの遅れて…。悠ちゃんっていうんだけど、もうすぐ結婚控えてる人なの。」
「そっか…」
「たっくんが、私の声好きって言ってくれたとき嬉しかったんだ。」
色んなことを話してると
どんどん会いたくなってくる。
「たっくん…会いたい。」
「…窓開けてみ?」
言われた通りにあけると
玄関にたっくんがいた。
「なんで…。」
「会いたいっていうから。」
「もう8時だよ?ばかっ」
私は家を飛び出して、
たっくんに駆け寄った。
「ごめんな。」
そう、たっくんは言って私を抱きしめた。
「ごめんね」
しばらく喋らず抱きしめあってた。
「なぁ、付き合ってるって改めて皆にいっていい?」
前私が色々あっていやって言ったことを思い出した。
でも、いいよね?
私も公認カップルになってみたい。
「うん!」
「ありがとう。俺が守るからな。」
たっくんは私の心配を
わかってくれる。