人気者彼氏と声優彼女
あいさつ
もちろんもう遅刻はしてるわけで。
今回は紗耶香といたし、家のことでなんて通らないか…。
「で!?理由は?」
成先に聞かれて戸惑う俺ら。
「…トイレ?」
なんか違うな。
「…迷った?」
「なんで全部疑問形なんだよ。もっとマシな嘘つけ。」
「すいません。」
紗耶香??
謝るとか大人だな…
「河合は座っていいぞ。」
「はぃ。」
残されたのは俺1人。
どうすればいいんだよ。
「神田は、卒業式であいさつしろ。」
あ…あいさつ!?
「や、やんねぇよ!!」
「んじゃお前さ、進級できねぇな。」
なっ…きたねぇ。
やるしかねぇよな。
「わかったよ。」
「よし決まり。あいさつは神田達也に決まったからあとはよろしく。」