人気者彼氏と声優彼女
「今日元気なかったから…。」
気づいてたんだ。
私隠し通せてなかったのかな?
他の人にもばれてるよね…。
「ありがと…。気にしてくれて。」
「お前さー、俺のこと頼れよな」
頼るのは諦めるって決めたときからやめた…。
「連絡先変えてないし。いつ紗耶香から連絡きてもいいように。」
ドキッ
ダメだよ。
そんなこといっちゃ。
瀬戸くんの優しさのせいで、封印してた気持ちがでてきそう。
「ばかか?」
「うん…。私って本当バカ。」
私の髪の毛をくしゃっとする瀬戸くん。
そのまま頭を撫でてくれた。
やめてよ。
意識しちゃうから。