人気者彼氏と声優彼女


「そーだね。うーん。夕陽くん慣れてるよね?
一回お手本でやってくんない?時間あるなら。」


「いーですよ」


「申し訳ないです…」


「気にすんな。よく見とけよ?」

「はい…。」




パシャ

パシャ



凄い…


楽しそう。



私にはあんなこと出来ないよ…。


「はい交代。」

「はい…」

「すいません紗耶香借ります。」

「あっうん。」


えっ!?


いきなり私の腕をつかんでスタジオの外の椅子のところに連れてきた。


「すわんなよ。」


「うん」

「紗耶香自信もてよ。お前ならできる。別にモデルじゃないんだし、やれって言われるほうが難しいけどさ。楽しんだ方がいいよ?」


「そうだよね。楽しむのが一番だよね?」

「うん。お前なら大丈夫。」




『お前なら大丈夫』


よし。


いける。

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