桜story
ピンポーン
『あっ…はーい。今行きます』
突然の訪問者。
通販頼んだっけ?
それとも新聞?
いや、新聞だったら早すぎる。
セールスかな?
だったら断らなきゃ。
『あっ…』
「いきなり悪い、お前が帰ってきたってサヤカに聞いて…」
そこにいたのは、思いがけない人物だった。
『タクミ…久しぶり』
久しぶりだったので何て言えばいいかわからず、とりあえず挨拶をした。
サヤカと同じく、私とは比べものにならないくらい大人っぽかった。
『まだ部屋少し散らかってるけど入る?』