彼女には言えない。





俺は、かけていたいたメガネを右手でカチャッと上げる。



すると、


「おぉー!さすが医学部っ!メガネ上げる姿も頭良さげ」




そう言うと、薫は俺のメガネを奪い自分でかけて右手でカチャッと上げる。



「あたしがやると頭悪げ?」

「悪げってなんだよ」




そう言って奪われたメガネを奪い返す。




「でも、本当。凄いよね。頭いい大学の名前は覚えないたちだから忘れちゃったけど、とにかく、医学部は凄いよ」


「そーか?別に普通だろ」



そう言って、俺は"竜希の受験対策計画"を立てていく。



「あー!今の台詞、竜希の前で言ったらボコられるよ?秋人よりも全然バカ校受けるのに死にもの狂いで勉強してんだから」



「……そーだな。竜希には秘密な?」




そう言うと、ちょうど竜希がやって来た。




「おっ!噂をすれば本人登場」




薫はそう言って笑った。






< 15 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop