彼女には言えない。
彼女を後ろに乗せ
自転車をこぎながら
朝からテンションの高い彼は..
三浦 竜希[ミウラ タツキ]
彼は僕が思い描いていた
"冴えない奴"とは
かなり駆け離れている。
明るい茶色の髪をワックスでツンツンと立たせていて..格好イイ。
学校にはスポーツ推薦で入学したらしいから運動音痴ではなさそうだし..
僕には無縁の人の、はずなのに…
「おはよ、竜希くん」
「竜希でいいって言ってんだろ!?」
イケイケの彼は高校で出来た初めての友達だった。