彼女には言えない。
*恋の歌流れる






その後、俺は6限目の授業にはいつも通り参加し、



帰りは竜希と薫には
声をかけずに学校を後にする。





話す相手も居なくて暇だった俺はなんとなく携帯を開き、スケジュール帳を見た。




「うわ…真っ白じゃねぇか」



今日の予定のところには
"DVDのレンタル返す"
と書いてあった。




「DVD?えーと、あぁこないだのしょぼホラーか」





そう言ってさっきより
やや速歩きで家に帰った。



家に着くと、お袋が



「あ、これ今日返却日だったわよ」



と、レンタルのDVDを渡して来た。





「勝手に部屋に入んなっていつも言ってるだろ」




そう言って、荒々しく
DVDを受け取った。







< 50 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop