彼女には言えない。
すると、お袋は口元を
ニタつかせて言った。
「18禁があったら捨ててやろうと思っただけよ」
「!!!」
あるわけねぇだろーーー!
いや?あったかな。
俺だって健全な18歳男子だし……て、何言ってんの俺。
「……返しに行ってきます」
そう言って持っていたスクバをその場に置き、
すぐに家を出る。
「いってらっしゃーい!18禁は借りちゃダメよお!?」
と、ドアが閉まりきる前にお袋が叫ぶ。
頼むから、でかい声でそんなこと言うなよ。
「はあ…」
一つため息を漏らして
駆け足でレンタルショップに向かう。