彼女には言えない。
――〜♪
『あいつとケンカした』って いつになく寂しそうに
朝までなぐさめたっけ そんな電話の切り際に
優しい声で 『ありがとう』って言った その一言が遠くて
君は僕の中でどんどん大きくなる
好きでどうしよもなく胸が痛い
今逢いたい! 今逢いたい! 逢えない…想うほど
何もかも見えない自分がキライになるよ
そういつか 僕が落ち込んだ時 泣いた時も
『親友だから』って傍に居て励ましてくれてた
あぁ そんな大事なことを 僕はどうして気付かなかったの?
涙止まらない
僕は君を好きになったことを
絶対に後悔しないよ
君が僕の中に気が付いたら居て
僕は大切なことを思い出したよ
君を忘れるために涙を流そう
だって君は僕の大事な 友達の恋人――〜♪
曲が終わると
俺は足の力が抜けていくようにペタンとその場に落ちていく。
床に手が着くと冷たくて
上を見るとさっき目の前にあったDVDがとても高い位置にあった。