彼女には言えない。





竜希は小さく笑って


「どうしてお前と仲良くなったんだろーな」


と、言った。

俺と全く同じ質問。




「クソ真面目でがり勉なのに…」




おいおい。
それは俺のことか?










「一緒に居て、妙に落ち着く」







「……」




俺は何も言わなかった。

全く同じ意見だから。




俺は空を見上げた。



馬鹿みたいに真っ青で
俺たちの涙を誘っているかのようだった。








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