彼女には言えない。





俺一人だけになった図書室には、泣き声だけが響いている。



でも、どこか気持ちは
スッキリしていて。



それは、君がこの恋を
覚えていてくれるからだろう。




でも、俺はそう言うわけにはいかない。



君を忘れるために
涙を流そう。





だって、薫は
俺の大切な親友の
大切な彼女なんだから。






「これからはまた"僕"に戻そうかな…」



男らしくする意味なんてないんだから。





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