彼女には言えない。
でもさ。
初恋って二度目、三度目があるから"初恋"って言うんだろ?
だったら、
僕はまた誰かに恋をする。
その時まで、
"俺"はお預けだ。
「だって、やっぱり。僕は"僕"のほうが落ち着くもんな」
そう言って、図書室を見渡す。
やっぱ、本に包まれてるのは、落ち着くなぁ。
すると、図書室のドアが開いた。
そこには俺の大切な親友の姿が。
「秋!卒業おめでと」
笑顔で竜希が
駆け寄ってくる。