桜、咲く頃会いましょう。


俺だけじゃ対処しきれねえ


「山崎!!いたら来てくれ!」


とりあえず人気のないところに…



「桜子?平気か?」

「痛いです…」

「それだけ話せれば大丈夫だ」



それからすぐに山崎が来て、桜子の手当てをしてくれた


その間桜子は苦痛の表情を浮かべていた



「このまま血が止まれば縫って終わりです」

「ああ、助かった」

「それでは、私はこれで。血が止まったら呼んでくださいね」



情けねぇ


人手が足りないからと言って桜子をここにつれてくるべきではなかった


あげく桜子に大怪我を負わせて



「すまなかった、桜子。守ってやるって言ったのに守ってやれなくて…」

「頭をあげて下さい。土方さんはちゃんと守ってくれたじゃないですか?」

「?」

「あの時土方さんが来てくれてなかったら私死んじゃってましたよ?」



あんなの当たり前の事をしたまでだろ?


そんな顔して笑うなよ…


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