桜、咲く頃会いましょう。


皆が心配するに決まってるんだが…


なぜだかものすごくイライラする



その訳の分からないイライラと戦いながら屯所への道を歩いた



「ただいま戻った」


近藤さんの声に反応して一足先に来たのは総司



「桜子ちゃん!?どうしたのその怪我?」

「あ、これは…」

「総司悪いが話はあとにして俺の部屋に布団を敷いてくれ」

「あ、はい」



とりあえず一刻も早く布団に寝かせてやりたい



話せるって言っても顔色は悪いままだ




部屋に敷かれた布団に寝かせてやると桜子はあっという間に眠ってしまった



桜子が寝てから暫くたったあと俺の部屋に総司が来た



「なんで桜子ちゃんが怪我をして戻って来るんですか?」

「それは…俺の監督不行き届きのせいだ」

「仮にも自分が惚れた子なのに?」

「惚れて…ねぇよ…」



俺なんかが桜子を好きになってはいけないんだ…


こんなにも血にまみれた俺を


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