桜、咲く頃会いましょう。
土方さんが私の事を…?
そんなこと…
「……嘘…」
「こんなこと冗談で言うわけないだろ?」
ぐいっと腕を引っ張られたせいで私はあっという間に土方さんの腕のなか
ドクドクと規則正しく聞こえる土方さんの心臓の音
はやい…
「な?嘘なんかついてないだろ?」
どうしよう…
すごく、嬉しい…
「それで?お前の気持ちは?」
土方さんはすごく意地悪な笑顔
きっと私の気持ちに気づいているんだ…
土方さんの腕のなかにすっぽり収まった私はきっと真っ赤な顔をしているから
「そんなの…」
「そんなの?」
「好きに決まっているじゃないですか!」
言い終わるやいなや土方さんにぎゅっと抱き締められた
「苦しいです…」
「うるせぇ…黙って抱き締められとけ」
「はい…」
こんな幸せってあるだろうか…