桜、咲く頃会いましょう。


「本当にいいんだな?」


桜子の首筋に顔を近づける


「スゥー…」


まさか… 寝た?



俺の着物をつかむ腕がゆるんだのはお前が寝たからだったのか…



はぁ…


とりあえず着崩れた着物を直して布団に寝かせてやった



お前はいつも変な寝方するよな…



「ちょっといいですか?」

「総司か?いいぞ」



ほとぼりが覚めた頃にやって来た総司



そう言えば桜子のこと好きだとか言ってたな…



「悪かったな…」

「何がですか?」

「桜子のこと好きだったんだろ?」

「ああ、あれですか?嘘に決まっているじゃないですか」



は? 嘘?



「いつまでも土方さんがうじうじしてたから、つい」



ついってなんだよ!?


それじゃあ俺は総司の口車にうまく乗せられたってわけか?


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