桜、咲く頃会いましょう。


俺らにかまう奴等が多いんだな



ありがたいことなんだかどうなんだか



「で、飯食いにくるの?」

「ああ今行く。桜子?」



桜子が部屋の隅で丸っこくなっている



ダンゴムシみてぇだな…



「行かねぇのか?」

「平助くんに見られた…?もう生きていけません……」



そうとう衝撃がでかかったんだな



動こうとしない桜子を無理矢理持ち上げて広間へ向かった



「下ろしてください〜」

「暴れると落ちるぞー」

「や!!」



今度はピタッと引っ付いてきた



反応が本当に面白いやつだな



そのまま広間のふすまを開けたら全員の視線が集まってきた



「何してるんですか?」

「何って飯食いにきたんだよ」

「いや桜子ちゃんですよ」

「駄々こねるから持ってきた」

「持ってきたって…」



総司が哀れむような目で俺を見る


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