桜、咲く頃会いましょう。
広間にはお腹を空かせた皆さん
「この煮物と味噌汁と魚うめぇ!!」
「このおひたしはどう?平助」
「ん?………ゴホッ!!塩っ辛!誰だよこれ作ったの?」
「僕」
そのあと顔に黒い笑みを宿した沖田さんに無言の圧力をかけられた平助くんは黙々とご飯を食べ出した
いつもと全然変わらないのに少しだけ寂しい気がするのは土方さんがいないから
夕餉の片付けを終えて部屋に戻って暫く
「平松さん、少しいいですか?」
「山南さんですか?どうぞ」
山南さんが私のところに来るのは珍しいな
そう考えると今日は私を訪ねてくる人が多い?
「なぜだか今日はいろんな人が来ますね」
「皆君を心配しているんですよ」
「私を?どうしてですか?」
「土方君が留守にしていますからね。寂しがっているんじゃないかってね?」
私を心配? みんなが?
確かに今日は少し落ち込みぎみだったかもしれない