桜、咲く頃会いましょう。


恥ずかしかったけれどこれが私の本音



俯いたままでいると私の横に土方さんが座った




「しょうがねぇな…近藤さんへの報告は明日にするか?」

「はい!」



土方さんと一緒に布団に入った


もう一枚布団を敷こうと言った土方さんを私が止めたから




土方さんの温もりを感じていたかったから


そうすることで安心したかった



「あの、手を繋いでくれませんか?」

「手だけでいいのか?」

「!、手!!手だけで十分です!」

「はは、冗談だ」



そう言って笑った土方さんは私を無理矢理引き寄せた



「わっ!!」

「おやすみ桜子」

「おやすみなさい土方さん」



土方さんの腕の温もりに安心して眠りについた



久しぶりに見た夢はとても幸せな夢



土方さんと手を繋いで桜並木を歩いていた



夢でなくこれがいつの日か現実になればいい


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