桜、咲く頃会いましょう。
「土方さんはいつも綺麗に笑いますね」
俺がいつ笑ったんだよ?
それに男が女に綺麗と言われても嬉しくねぇぞ…
逆に複雑な気分だ…
「お前の方こそ綺麗だよ」
「〜〜っ!」
一瞬にして顔が真っ赤に染まった桜子
いつまでたっても慣れなくてこういう反応をする桜子を心から愛しいと思う
「土方さんはいつもいつもそうやってずるいです…」
「どこがだよ…別に俺は思った事を言ったまでだ」
「そういうところがずるいんです!」
じゃあ俺にどうしろっていうんだよ?
「嬉しいんです!!でも私ばっかり嬉しくて…私は何にもしていないのに…」
「!!」
驚いた…
まさか桜子の口からそんな言葉が出てくるとは思っていなかったから
俺が何か言ってお前が喜ぶならいくらでもいってやる
だからその代わりにお前は顔を真っ赤にして笑ってくれよ
そうしたら俺も嬉しいから…