桜、咲く頃会いましょう。


作りすぎてしまわないように


気合いを入れて作ったご飯



「サクラ今日の飯うめえな!」

「本当ですか!?」

「土方さんのためか?」



ニヤっと笑って私に聞く永倉さん


図星のせいか恥ずかしくて言葉が出ない



「だんまりってことは図星か?」

「永倉さんは意地悪です…」

「愛だ、愛。お前は妹みたいなもんだからな」



妹…か…


ここに来たばかりの時は考えられなかった言葉



永倉さんは私を認めてくれたみたい



「私もお兄さんみたいって思ってます」

「嬉しいこと言ってくれるじゃねえか。ついでにその笑顔で土方さんの方向いてやれ。」

「え?」

「ものすごい顔で睨まれてる俺…」



土方さんの方を向いてみると眉間にものすごく深い皺を寄せて永倉さんを睨んでいた




すると私に気づいたようでばつが悪そうな顔になった


< 168 / 336 >

この作品をシェア

pagetop