桜、咲く頃会いましょう。


例えば今みたいに私を気遣ってくれるところとか



私を守ろうとしてくれるところとか




逆に私は土方さんの役に立てているだろうか?



「私は土方さんの役に立てていますか?」



そう聞いたら土方さんは少し眉に皺を寄せて答えてくれた



「役に立つって言う表現は少し違うな…」

「え?」

「支えだな、お前は俺にとってなくてはならない存在なんだよ」



少し困ったような表情で土方さんが言った



「お前がいるから頑張れるんだよ」




涙が出てしまうようなとても嬉しい言葉



「何泣いてんだよ?」

「だ、だって…嬉しくて」

「泣き止めって」



私の頭を撫でながら土方さんが優しく涙を拭ってくれる



そんな些細な優しさがどうしようもなく嬉しい



私も土方さんを守りたいと思った


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