桜、咲く頃会いましょう。
素直にそう口にしたら
お前に守られるほど俺はまだ弱ってねえよと言って
私のおでこを指で弾いた
「今日はもう遅いし寝るか?」
「え?でも土方さんさっきまだ仕事があるって…」
土方さんが仕事を残して寝るなんて珍しい
「今日はいいんだ。たまにはな?」
「たまにはじゃなくていつもそうしてください」
「そうだな…まぁ心配してくれるやつもここに居ることだしな?」
「あ…」
「斎藤がお前がぶつぶつ言ってるって教えてくれた」
斎藤さんはよく周りの人を見てるからな
「ほら寝るぞ?」
そう言って灯りの火を消した
「あ、そうだ。」
「?」
「今日の飯美味かった」
土方さんが耳元で囁いたあと、私のおでこに優しく口づけた
「おやすみ」
頑張って作ってよかったと心から思えた