桜、咲く頃会いましょう。


私が座ったのを確認すると近藤さんは自分の横に座っている新入隊士と思われる人を紹介した



「こちらは今回参謀として新撰組に招き入れた伊東甲子太郎さんだ」

「伊東甲子太郎です。以後お見知りおきを」




ぱっと見て分かることはとても聡明そうだということ



でもなんだか違和感を感じる




表面では笑っているけど心の内は嘲笑っているような




「僕あの人嫌いだな」



そう隣でぼそっと沖田さんが呟いた



「なんだか嫌な予感がする」




私な気持ちを代弁したような沖田さんの言葉だった



嫌に胸がざわつく



その日の月は今まで見たこともないほど綺麗に輝きその光が妖艶に辺りの木々を照らしていた



土方さんと目が合うととても複雑そうな顔をして笑いかけてくれた




土方さんも何か嫌な予感を感じているのかもしれない


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