桜、咲く頃会いましょう。


俺と山南さんは対照的な存在だと思う



隊士たちの間では俺は鬼の副長と呼ばれその一方で山南さんは仏の山南なんて呼ばれてたりしたくらいだ




俺は恐れられているが山南さんは多くの隊士に慕われているしな



「そういえば平松さんと恋仲になったそうで。遅くなってしまいましたが、おめでとうございます」

「何を今さら…ありがとな」

「そのお陰かずいぶん土方くんも丸くなりましたね?」

「うるせぇ…」




こうして山南さんと話す機会はあまりなかったせいかこういう話をするのは少し気恥ずかしいな…



「少し…土方くんが羨ましいです」

「え?」

「いえ、何でもありませんよ?」



俺が羨ましい?



どういう意味だ?




「すいません!お待たせしましたご飯出来ましたよ」

「運ぶの手伝うか?」

「じゃあお願いします」



さっき呟いた山南さんの言葉はすぐに頭から消えてしまった


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