桜、咲く頃会いましょう。


夕餉を済まし、桜子が眠ったのを確認してから広間に戻った



俺たちは留守番だけど屯所警備も兼ねているからな



近藤さんたちが帰ってくるまでは寝るわけにはいかねえ




「土方くん、この文書の確認してもらってもいいですか?」

「あぁ」

「………」

「………」

「………」

「完璧だと思うぜ」




さすが山南さんだと言わんばかりになんの落ち度もなくかかれた文書



俺だったら感情的になってしまいがちなところも冷静に書かれている




「俺にもその学識を分けてほしいくらいだぜ」

「それほどではありませんよ」

「そうか?」

「ええ、今回入隊された伊東さんもかなりの学識の持ち主だと聞きましたし…」



確かに俺も近藤さんからそう聞いた


剣の腕前もかなりのものだとか



それほどいい人材なのに気に入らねぇのはなんでだろうな?


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