桜、咲く頃会いましょう。
急いで着替えを済まし伊東のところへ向かう
参謀だかなんだか知らねぇがあいつは俺達幹部よりもいい待遇で広い部屋を使っている
何でも広い部屋がいいと近藤さんにごねたらしい
ただでさえ空き部屋がねえって言ってんのに
自分の立場を利用してそんな事するなんて横暴にもほどがあるよな
「伊東さん、遅くなってすまねえ。入ってもいいか?」
「どうぞ」
ふすまを開けて部屋にはいるともうすでに身支度を整えた伊東が座っていた
「目覚めはいかがでしたか?」
「…あぁ、それなりだな…」
嫌味かよ…
どうしてこいつが部下から慕われているのかがわからねえ
「とりあえず屯所の中を案内するから着いてきてくれ」
「分かりました」
それから幹部の部屋をまわって一人一人紹介してやった
これほど疲れることはねえよ…